下垂体腫瘍(下垂体神経内分泌腫瘍)とは、ホルモン分泌の中枢である視床下部の脳下垂体に発生する良性腫瘍です。ホルモンの過剰な分泌があるものと、過剰な分泌のないものとがあります。ホルモンの過剰な分泌があるものとしては、成長ホルモンが過剰な場合は末端肥大症、副腎皮質刺激ホルモンが過剰な場合はクッシング病、またプロラクチンが過剰な場合はプロラクチノーマという診断になります。過剰な分泌がない場合は、多くの場合は視野の障害、特に両眼の外側が見にくくなる症状が現れます。
治療が必要と判断した場合、入院していただいた上で内分泌機能を詳しく調べます。
プロラクチノーマでは薬物治療が第1選択となります。
それ以外では手術が第1選択となります。当院では内視鏡を使用することで、体の負担が少なくなるように配慮しています。被膜を含めて全て摘出することでホルモンの過剰な分泌がある場合は高い治癒率を達成しています。視野障害で発症した患者さんではほとんどの方で視野の改善や正常化が得られています。
視野障害で診断された大きな下垂体腫瘍
腫瘍は全て摘出し、視野は正常になりました