聴神経腫瘍とは、音の聴こえの神経に発生する腫瘍はほとんどが前庭神経の神経鞘に発生する神経鞘腫です。通常は片側に発生しますすが、神経線維腫症2型という特殊な病態では両側に発生することもあります。通常の場合はWHOの分類でグレート 1に相当するの良性腫瘍です。
最も多い症状は片側の聴力の低下です。ふらつきやめまいの症状が出現することもありますが腫瘍がない側によって代償されて症状に現れないことも多々あります。腫瘍が大きい場合には腫瘍の近くを走行している脳神経が圧迫されることにより顔面神経が麻痺したり、顔面の感覚が鈍くなったり、声がかすれたり、飲み込みに障害が発生することもあります。
頭部CT、頭部MRIの他に、聴力検査、聴性脳幹反応といった検査で神経の機能を評価します。
周囲の脳組織を圧迫するほど大きいもの、症状を呈するもの、進行性のものは治療対象となります。外科手術、放射線治療(ガンマナイフ、サイバーナイフなど)があり、個々の患者さんの症状や画像検査の結果によってテーラーメイドの治療を提案いたします。